1 神様は、今度はアロンに命じました。 「あなたとあなたの一族は、どんな事情があっても、聖所が汚されたら責任を負わなければならない。 祭司の仕事で失敗した時も同じだ。
2-3 同族のレビ部族にも手伝わせるが、神の天幕での神聖な務めは、あなたの一族しかできない。 他のレビ部族の者が祭壇の神聖な用具にさわらないように、注意しなさい。 気をつけないと、彼らもあなたも、罰があたって死んでしまう。
4 レビ部族でない者には、絶対に手伝わせてはいけない。
5 聖所や祭壇で奉仕するのは祭司だけだ。 このとおりにすれば、わたしの決めた法律を破ることも、そのためにわたしが人々に罰を下すこともなくなる。
6 くどいようだが、同族のレビ部族に神の天幕での仕事を手伝わせよう。 彼らはわたしからの贈り物だ。
7 しかし、祭壇や聖所のカーテンの内側での仕事や、神聖な務めはすべて、祭司であるあなたとあなたの息子たちが行なう。 あなたがただけが、特別に祭司として選ばれたからだ。 他の者で、いらぬ手出しをする者は、必ず死ぬ。」
8 神様は続けてアロンに指図しました。 「わたしにささげられた物はみな、祭司に与える。 イスラエル人のすべての聖なるささげ物はみな、あなたとあなたの息子たちのものとなる。 これは永遠の定めだ。
9 穀物の供え物、罪が赦されるためのいけにえ、それに罪を償ういけにえも、祭壇で焼いてわたしにささげる一部を除いては、全部あなたがたのものだ。 これは最も神聖なものだから、
10 最も神聖な場所で食べなければならない。 しかも、食べることができるのは男だけだ。
11 イスラエル人の奉納物はみな、あなたと家族全員に与えよう。 男でも女でも法律どおり身をきよく保っていさえすれば、だれでも食べられる。
12 初物としてささげられる、最良のオリーブ油、ぶどう酒、穀物、
13 他の収穫物もみな、あなたがたのものだ。 法律どおり身をきよく保っていさえすれば、家族はそれを食べてよい。
14-15 わたしに無条件にささげられた物はみな、あなたがたのものだからだ。 イスラエル人の長男も、家畜の初子もみな、あなたがたのものだ。
16 しかし、長男や食べてはいけない家畜の初子の場合は、代わりに金でもらいなさい。 一人あるいは一匹につき七百五十円を、生後一か月したら持って来させるのだ。
17 ただし、牛、羊、山羊の初子は、わたしにいけにえとしてささげなさい。 その血を祭壇に振りかけ、脂肪を火で焼くささげ物とする。わたしはそれが大好きだからだ。
18 肉はあなたがたが取ってかまわない。 祭壇で揺り動かしてささげる胸や右のももの肉もそうだ。
19 人々が持って来る奉納物はみな、あなたに与える。 それを家族全員の食物としなさい。 これは、わたしがあなたとあなたの子孫に対して結ぶ、永遠の契約だ。
20 祭司は相続地もなく、他の収入もない。 必要な物はみな、わたしが与えるからだ。
21 同族のレビ部族には、神の天幕での仕事の報酬として、イスラエル中からささげられる十分の一のささげ物を与えよう。
22 これからは、祭司、レビ部族以外の者は、だれも聖所に入ってはならない。 もし入ったら、罪を犯した罰として死ぬ。
23 聖所で働けるのはレビ部族だけだ。 その彼らも、まちがったことをすれば罰せられる。 これは永遠の定めだ。 レビ部族には相続地が与えられない。
24 その代わり、イスラエルの奉納物である十分の一のささげ物を与えよう。 レビ部族が相続する財産はそれだけで、他に相続地をもらうことはできない。」
25-26 神様はまた、モーセに命じました。 「レビ部族には、もらう物の十分の一を、わたしに奉納物としてささげるよう命じなさい。
27 それをレビ部族の財産の十分の一とみなし、穀物の初物やぶどう酒の代わりに受け取ろう。
28-29 その場合、人々から受け取る十分の一のささげ物の中でも、いちばん良い物を選び、祭司アロンに与える。
30 それは穀物の粉やぶどう酒の代わりだ。
31 アロンとその家族は、ささげた物の残りを、家でもどこででも食べてかまわない。 神の天幕で仕事をした報酬だからだ。
32 レビ部族は、もらった物の十分の一、それもいちばん良い物を祭司にささげるなら、十分の一のささげ物を食べても罪にはならない。 しかし、それは人々の神聖なささげ物だから、特に大事に扱いなさい。 注意しないと、罰があたって死んでしまう。」