15 バラムは王に言いました。 「神様にお会いして来る間、祭壇のそばに立っていてください。」
16 神様はバラムに現われ、何を言ったらよいかを教えました。
17 バラムはさっそく王や指導者たちのところへ戻りました。 そばには、完全に焼き尽くすいけにえがあります。王はじれったくてしかたありません。 じりじりしながら尋ねました。 「それでどうなんだ。 えーい、神様は何と言われたんだ!」
18-24 バラムはきっぱり答えました。「よろしいですか、ツィポル殿のご子息であられる王様。お聞きもらしになりませんように、よくお聞きください。神様は人間と違って、うそなどおつきになりません。神様が約束を実行なさらなかったことがあるでしょうか。その神様が、『祝福しなさい』とお命じになったのです。神様の祝福を変えることはできません。イスラエル人に悪いところはないのだから、災いに会うこともありません。神様が彼らとともにおられ、イスラエル人は彼らの王をたたえています。神様は彼らをエジプトから連れ出しました。神様はイスラエルのために野牛のように戦います。イスラエルには、のろいも魔術も通じません。 『イスラエルの神様は、なんと不思議なことをなさるのだ』とだれもが言うでしょう。彼らはライオンのように立ち上がり、獲物を食い尽くし、その血を吸い尽くすまで休もうとはしません。」
25 「えーい、もうやめろっ! のろわないなら、せめて祝福することだけはやめてくれ!」 王はこらえきれずに叫びました。
26 「王様、私は、神様がお告げになったことだけをお伝えすると、前に申し上げたではありませんか。」
27 「それなら、また別の場所へ連れて行ってやろう。 そこからなら、やつらをのろってもいいと、神様は言われるかもしれない。」