6 戻ってみると、王はモアブの指導者全員とともに、完全に焼き尽くすいけにえのそばに立っています。
7-10 バラムは言いました。「王様、あなた様は私を東のアラムの国から呼び寄せ、『イスラエル人どもをのろい、全滅させてくれ』とお頼みになりました。ああ、しかし、神様がのろわないのに、どうしてのろえましょう。神様が滅ぼすと言われないのに、どうして滅びると言えましょう。山のいただきから眺め、丘の上からよく見ると、イスラエル人はどの国民とも違います。あんな国民は見たこともありません。まるで海辺の砂のように大ぜいで、とても数えきれません。死ぬ時は、私もイスラエル人のようにしあわせに死にたいものです。」
11 「なんだと! 敵をのろってくれとは頼んだが、祝福しろと言った覚えはないぞ。」
12 「何と言われましても、神様が言えとおっしゃること以外は申し上げられません。」
13 「そうか、じゃあこっちへ来い。 やつらがほんの一部しか見えない所へな。 そのくらいの数なら、のろってもかまわないだろうが。」
14 王はバラムをピスガ山の頂上のセデ・ツォフィムの原に連れて行き、そこに祭壇を七つ築き、それぞれに若い雄牛と雄羊を一頭ずついけにえとしてささげました。
15 バラムは王に言いました。 「神様にお会いして来る間、祭壇のそばに立っていてください。」