6 ところが、人々が神の天幕の入口に集まって泣いているところへ、ずうずうしくも、一人の男がミデヤン人の娘を連れて来ました。 それも、モーセをはじめ国民全員の目の前にです。
7 エルアザルの息子で、祭司アロンの孫にあたるピネハスは、それを見るなり槍を取り、
8 男のあとを追いました。 テントの中に駆け込むと、二人は奥で寝ています。 間髪を入れず槍で突き刺しました。 槍は男の背を抜け、女の腹をも刺し貫きました。 これで神様の罰はやみましたが、
9 すでに二万四千もの人が死んだあとでした。
10-11 このことがあってから、神様はモーセに告げました。 「エルアザルの息子で、祭司アロンの孫にあたるピネハスは見上げたものだ。 わたしの顔を立てようと、悪事に目をつぶらず、手加減もしなかった。 それでわたしの気もすんだから、罰を下すのはやめたのだ。
12-13 そのほうびに彼に約束しよう。 あんなにもわたしのことを思ってくれ、勇気を出して人々のいのちを救ったからだ。 彼の子孫は永遠に祭司の職につくだろう。」
14 ところで、ミデヤン人の娘といっしょに殺された男はジムリといって、シメオンの部族長サルの息子でした。