ヨブ記 37 JA1955

第37章

1 これがためにわが心もまたわななき、その所からとび離れる。

2 聞け、神の声のとどろきを、またその口から出るささやきを。

3 彼はこれを天が下に放ち、その光を地のすみずみまで至らせられる。

4 その後、声とどろき、彼はそのいかめしい声をもって鳴り渡られる。その声の聞える時、彼はいなずまを引きとめられない。

5 神はその驚くべき声をもって鳴り渡り、われわれの悟りえない大いなる事を行われる。

6 彼は雪に向かって『地に降れ』と命じ、夕立および雨に向かって『強く降れ』と命じられる。

7 彼はすべての人の手を封じられる。これはすべての人にみわざを知らせるためである。

8 その時、獣は穴に入り、そのほらにとどまる。

9 つむじ風はそのへやから、寒さは北風から来る。

10 神のいぶきによって氷が張り、広々とした水は凍る。

11 彼は濃い雲に水気を負わせ、雲はそのいなずまを散らす。

12 これは彼の導きによってめぐる。彼の命じるところをことごとく世界のおもてに行うためである。

13 神がこれらをこさせるのは、懲らしめのため、あるいはその地のため、あるいはいつくしみのためである。

14 ヨブよ、これを聞け、立って神のくすしきみわざを考えよ。

15 あなたは知っているか、神がいかにこれらに命じて、その雲の光を輝かされるかを。

16 あなたは知っているか、雲のつりあいと、知識の全き者のくすしきみわざを。

17 南風によって地が穏やかになる時、あなたの着物が熱くなることを。

18 あなたは鋳た鏡のように堅い大空を、彼のように張ることができるか。

19 われわれが彼に言うべき事をわれわれに教えよ、われわれは暗くて、言葉をつらねることはできない。

20 わたしは語ることがあると彼に告げることができようか、人は滅ぼされることを望むであろうか。

21 光が空に輝いているとき、風過ぎて空を清めると、人々はその光を見ることができない。

22 北から黄金のような輝きがでてくる。神には恐るべき威光がある。

23 全能者は-われわれはこれを見いだすことができない。彼は力と公義とにすぐれ、正義に満ちて、これを曲げることはない。

24 それゆえ、人々は彼を恐れる。彼はみずから賢いと思う者を顧みられない」。

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