19-20 ところが、だしぬけに、王はガテ人六百人の隊長イタイに、こう言いだしたのです。 「どうして、わしらと行動を共にするのだ。部下を連れてエルサレムのあの王のもとにいるほうがよいぞ。 なにしろ、君らは亡命中の外国人で、イスラエルには寄留しているだけなのだからな。 しかも、きのう来たばかりだというじゃないか。 なのに、きょう、行く先さだめぬ放浪の旅に誘い出すには忍びん。 部下を連れて戻るがよい。 神様の恵みがあるよう祈っておるぞ。」
21 「神様に誓って申し上げます。 また、陛下のおいのちにかけても誓います。 陛下が行かれる所どこであろうと、どんなことが起ころうと、いのちがけで、ついてまいります。」
22 「わかった。 そうまで言うなら、ついて来てくれ」それでイタイは、六百人とその家族を引き連れて行軍しました。
23 王と従者たちがキデロン川を渡り、荒野へ落ちのびて行く時、町中が深い悲しみに包まれました。
24 レビ人とともに神の契約の箱をかついでいた、エブヤタルとツァドクは、全員が通り過ぎるまで、箱を道ばたに下ろしました。
25-26 それから、ダビデの指示に従って、ツァドクは契約の箱を都に戻しました。 その時、ダビデはこう宣言したのです。 「もし神様がよしとされるなら、私をもう一度連れ戻し、神の箱とその天幕を見させてくださるでしょう。 また、たとい神様から見放されるのであっても、どうか、神様が最善と思われることをしてくださいますように。」
27 さらに、ツァドクにこう言いました。 「よいか、わしに考えがある。 おまえの息子アヒマアツとエブヤタルの息子ヨナタンを伴って、急いで都に引き返せ。