21 しばらくして、井戸からはい出した二人は、ダビデ王のもとへと急ぎました。 彼らは、「さあ、お急ぎください。 今夜中にヨルダン川を渡るのです!」と勧めました。 そして、王を捕らえて殺そうという、アヒトフェルの策略を報告しました。
22 そこで王と供の者はみな、夜のうちにヨルダン川を渡り、夜明けまでには、全員が向こう岸に着きました。
23 一方アヒトフェルは、アブシャロムに進言を退けられたことで、すっかり面目を失い、ろばに乗り、郷里へ帰ってしまいました。 そして身辺の整理をすると、首をくくって自殺したのです。 遺体は父の墓のかたわらに葬られました。
24 ダビデは、まもなくマハナイムに着きました。 その間に、アブシャロムはイスラエル全軍を召集し、兵を率いてヨルダン川を渡って来ました。
25 ヨアブに代わる総司令官には、アマサが任命されました。 アマサはヨアブのまたいとこです。 すなわち、父はイシュマエル人イテラで、母のアビガルは、ヨアブの母ツェルヤの妹ナハシュの娘でした。
26 アブシャロムとイスラエル軍は、ギルアデに陣を敷きました。
27 マハナイムに着いたダビデをあたたかく迎えたのは、アモン人で、ラバ出身のナハシュの息子ショビと、ロ・デバル出身のアミエルの息子マキル、それに、ログリム出身のギルアデ人バルジライでした。