10 処刑された二人の息子の母リツパは、岩の上に荒布を敷き、刈り入れの期間中ずっと〔四月から十月までの六か月間〕、そこに座っていました。 昼は昼で、はげたかが死体をついばむことがないように、夜は夜で、死体を食い荒らす野獣から守るため、見張っていたのです。
11 リツパのこの姿に心を打たれたダビデは、
12-14 その者たちの骨をサウルの父キシュの墓に葬るよう、取り計らいました。 同時に、ヤベシュ・ギルアデから、サウルとヨナタンの骨を持って来ました。ギルボア山の戦いで倒れたサウルとヨナタンを、ペリシテ人がベテ・シャンの広場でさらし者にした時、あとでその遺体を盗み出したのが、ヤベシュ・ギルアデの人々でした。 二人の骨はダビデのもとへ運ばれ、葬られました。 その時、神様はついに祈りを聞いて、ききんを終わらせてくださったのです。
15 ある日、ペリシテ人が戦いをしかけて来たので、ダビデは家来を率いて応戦しました。 しかし、激しい戦闘に、ダビデは弱り果ててしまったのです。
16 その時、穂先の重さだけでも五キロは下らない槍をかつぎ、新しいよろいを着たイシュビ・ベノブという大男が、ダビデを殺そうと近づいて来ました。
17 しかし、ツェルヤの子アビシャイがダビデを助け、そのペリシテ人を打ち殺してしまいました。こんなことがあってから、家来たちは口々に勧めました。 「陛下、二度と戦いにはお出になりませんように。 イスラエルのともしびを吹き消すような危険は冒せません。」
18 そののち、ゴブでのペリシテ人との戦いでは、フシャ人シベカイが、もう一人の大男サフを討ち取りました。