2 そこで、ギブオン人を呼び寄せました。 ギブオン人はエモリ人の末裔で、イスラエルには属していませんでした。 もともと、イスラエル人は、彼らを殺さないという誓約を立てていたのです。 にもかかわらず、サウルは熱烈な愛国心から、彼らの一掃を図ったのでした。
3 ダビデは尋ねました。 「あの罪を償いたいのじゃ。 そして君らには、わしらのために神様の祝福をとりなしてもらいたい。 それには、いったい、どうすればいいかな。」
4 「なるほど。 しかし、金でけりのつく問題ではありますまい。 それに、私どもとしても、復讐のためにイスラエル人を殺すようなまねも、したくありませんし。」「では、どうすればいいのか。 遠慮なく言ってくれ。 そのとおりにしたいのじゃ。」
5-6 「では申し上げます。 血まなこになって私どもを絶滅しようとしたサウルの子、七人をお渡しください。 そいつらを、サウル王の町ギブアで、神様の前にさらしたいと存じます。」「わかった。 そうするとしよう。」
7 ダビデは、サウルの孫、ヨナタンの息子メフィボシェテのいのちは助けました。 ヨナタンとの間に誓いを立てていたからです。
8 結局、ギブオン人に引き渡したのは、サウルのそばめリツパの息子アルモニとメフィボシェテの二人と、アデリエルの妻となった、サウルの娘メラブが産んだ五人でした。
9 ギブオンの人々は、七人を山で刺し殺し、神様の前にさらし者にしました。 処刑が行なわれたのは、大麦の刈り入れの始まるころでした。