3 わたしは、赤ん坊の時からいろいろと面倒を見、歩くことを教えたり、腕に抱いたりした。 だが、彼らを育てたのはこのわたしであることを、彼らは知りもしなければ、心にかけようともしない。
4 まるで気に入った牛を引いて歩くように、わたしはイスラエルを愛の綱で導いた。 食べる時には、くつわをゆるめ、わたし自身しゃがんで食べさせてやったりした。
5 それなのに、わたしの国民はエジプトやアッシリヤに帰ろうとする。 わたしのところへ帰りたくないからだ。
6 イスラエルの町々は戦争のうずに巻き込まれ、敵は門を押しつぶし、計略にかけて苦しめる。
7 わたしの国民が、わたしを離れる決心をしたからだ。 わたしは彼らに、奴隷となるよう宣告した。 解放する者はだれもいない。
8 ああ、わたしのイスラエル。 どうして、おまえを捨て去ることができよう。 どうして見放せよう。 どうして、アデマやツェボイム〔ソドム、ゴモラとともに滅びた町〕のように見捨てることができよう。わたしの心は叫んでいる。 なんとしても、おまえたちを助けたい。
9 確かに、燃えるような怒りが、そうするように命じるが、わたしはおまえたちを罰しない。 イスラエルを滅ぼすのは、これが最後だ。 わたしは神であって、人ではないからだ。 わたしはおまえたちのうちに住む聖なる者であって、滅ぼすために来たのではない。