1 警告を発せよ。 敵が来る。 はげたかのように、敵が神の国民を襲って来る。 彼らがわたしとの契約を破り、わたしのおきてに背いたからだ。
2 今になってイスラエルは、「神様、助けてください」と泣きつく。
3 だが、もう遅い。 イスラエルはまたとない機会を踏みにじってしまった。 だから、今度は敵に追いかけられる破目になるのだ。
4 イスラエルは、わたしの同意なしに、かってに王や君主を立てた。金や銀で偶像を作り上げ、それを拝んで、わたしの助けをはねのけた。
5 サマリヤよ。 わたしはあの子牛など認めない。 あんなものはおまえたちが作った偶像だ。 おまえたちには全く腹が立つ。 いつになったら、正直者をただの一人でも見つけることができるだろう。
6 いつになったら、おまえたちは、自分が礼拝しているあの子牛を、人間の手で作られたものだと認めるのだろう。 そんなものは神ではない。 そんなものは、粉々に砕かれてしまうのだ。
7 彼らは風を蒔いて、つむじ風を刈り取る。 麦には穂が出ず、茎だけが立っている。 そのうち枯れて病気になり、実を結ばなくなる。 たとい少しばかり実を結んでも、外国人に食べられてしまう。
8 イスラエルは滅ぼされ、こわれた壺のようになって、国々の間に横たわる。
9 一人ぼっちでさまよう野生のろばのようになる。 友と言えば、自分が雇い入れた者たちだけで、アッシリヤもその一人だ。
10 たとい多くの国から友を雇い入れても、わたしはイスラエルを国外に追放する。 ほんのしばらくの間、イスラエルは王の重荷から解放される。
11 イスラエルは多くの祭壇を築いたが、わたしを礼拝するためのものではない。 それは罪を積み上げる祭壇だ。
12 たといわたしが万という法律を授けても、彼らはそれを自分のものとはせず、遠くにいるだれかのものだ、と言うだろう。
13 この国民は、いけにえの儀式を好むが、わたしにとって、それくらい無意味なものはない。わたしは彼らの罪の勘定を清算し、それを罰する。 彼らはエジプトに帰る。
14 イスラエルは大きな宮殿を多く建て、ユダは町々の防備を固めた。 だが、どちらも、自分たちを造った神を忘れてしまった。 だから、わたしはそれらの宮殿に火を放ち、それらの要塞を燃やしてしまう。