1 ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤ、というユダ王国の四人の王の治世に、ベエリの子ホセアに神様のお告げがありました。 その間のイスラエルの王の一人は、ヨアシュの子ヤロブアムです。
2 最初のお告げはこうです。 「遊女と結婚せよ。 その女から生まれる子供のうちには、ほかの男が父親である場合もある。 そのことは、わたしの国民のわたしに対する不誠実を表わしている。 彼らは他の神々を礼拝し、わたしを無視して、おおっぴらに姦淫している。」
3 こうしてホセアは、ディブライムの娘ゴメルと結婚しました。彼女はみごもり、男の子を産みました。
4-5 すると、次のお告げがありました。 「その子をイズレエルと名づけよ。 わたしは、イズレエルの谷で、エフーが犯した殺人〔王国衰亡記下一○・一一参照〕に報復するため、エフー王家を罰しようとしている。 そうだ、わたしはイズレエルの谷で、イスラエルの独立を失わせ、その国の力を打ち破ろう。」
6 やがてゴメルは、もう一人の子を産みました。 今度は女の子です。 またホセアに、お告げがありました。 「ロ・ルハマ〔『もうあわれみをかけない』の意〕と名づけよ。 わたしは二度とイスラエルにあわれみをかけず、イスラエルを赦そうとは思わないからだ。
7 だが、ユダ部族にはあわれみをかける。 ユダ王国の軍隊や武器の力を借りることなく、わたし自身の力で、ユダを敵の手から救い出して自由にする。」
8 ロ・ルハマが乳離れすると、ゴメルはまたもみごもり、今度は男の子を産みました。
9 例によってお告げがありました。 「ロ・アミ〔『わたしのものではない』の意〕と名づけよ。 イスラエルはわたしのものではなく、わたしも彼らの神ではないからだ。
10 それでも、イスラエルが栄え、大きな国民となる時がくる。 その日には、海岸の砂のように数えきれないほどの人口となる。 その時は、彼らに、『おまえたちはわたしの国民ではない』と言わずに、『おまえたちはわたしの息子、生ける神の子供だ』と言おう。
11 それから、ユダとイスラエルは統一され、一人の指導者が立てられる。 人々は捕囚の地から手を携えて帰る。 それが実現する日は、なんとすばらしいことか。 その日、わたしはわたしの民を、彼らのものである肥沃な地に、再び住まわせる。」