1 「わたしがしようとしていることは、そのうちわかる。 王はどうにもならなくなってから、ようやくわたしの国民を行かせるだろう。 その時には、行くのを許すというより、むしろ、国から追い出さないわけにはいかなくなるのだ。
2-3 わたしはアブラハム、イサク、ヤコブに現われた全能の神、主である。 もっとも、彼らには主という名を教えたことはないが……。
4 わたしは彼らと聖なる契約を結んだ。 彼らと子孫とに、彼らが当時すんでいたカナンの地を与えると約束したのだ。
5 今こそ、イスラエル人がエジプト人の奴隷になってうめき苦しんでいるのが、よくわかった。 そして、昔の約束を思い出した。
6 だから人々に、神が必ず救い出すと言ってやれ。 見てるがいい、わたしは大きな力をふるい、奇蹟を行なう。 彼らの奴隷の鎖を解き放ち、自由にする。
7 彼らは名実ともにわたしの国民となり、わたしは彼らの神となる。 彼らは、エジプトから救い出したのがわたしであることを知る。
8-9 アブラハム、イサク、ヤコブに与えると約束した地に、わたしは彼らを連れて行く。 その地はわたしの国民のものとなる。」モーセは、神様から聞いたとおり人々に伝えました。 しかし、もうだれも、耳を傾けようとはしません。 彼の言うことを聞いてひどい目に会ったために、すっかり気落ちしていたのです。
10-11 神様はまた、モーセに語りかけました。 「さあもう一度、王のもとへ行き、イスラエル人を行かせるように言いなさい。」
12 しかし、モーセは素直に従えません。 「神様、同胞のイスラエル人でさえ、もう私の言うことを聞こうとしないのです。 まして、王が聞いてくれるはずがありません。 それに第一、私は口べたなんです。」
13 神様はモーセとアロンに、再び命じました。 イスラエルの人々と王にもう一度話し、イスラエル人の出国を要求しなさいというのです。
14 イスラエルの各部族の長は次のとおりです。イスラエルの長男ルベンの息子エノク、パルヘツロン、カルミ
15 シメオン部族の長エムエル、ヤミン、オハデヤキン、ツォハルサウル〔母親はカナン人〕
16 レビ部族の家系レビの息子ゲルション、ケハテ、メラリレビは百三十七歳で没。
17 ゲルションの息子リブニ、シムイの氏族
18 ケハテの息子アムラム、イツハルヘブロン、ウジエルケハテは百三十三歳で没。
19 メラリの息子マフリ、ムシ以上がレビの一族の家系です。
20 アムラムは父親の妹ヨケベデと結婚しました。 その息子がアロンとモーセです。アムラムは百三十七歳で没。
21 イツハルの息子コラ、ネフェグ、ジクリ
22 ウジエルの息子ミシャエル、エルツァファン、シテリ
23 アロンは、アミナダブの娘でナフションの妹エリシェバと結婚しました。 彼らの息子ナダブ、アビフエルアザル、イタマル
24 コラの息子アシル、エルカナ、アビアサフこれがコラの一族です。
25 アロンの息子エルアザルは、プティエルの娘と結婚しました。その息子の一人がピネハスです。 以上、レビ部族の長とその氏族に属する家族の名をあげました。
26 このリストにあるアロンとモーセが、「イスラエル人を一人残らずエジプトから救い出せ」と、神様から命令を受けた、あの二人です。
27 彼らが王のところへ行き、イスラエル人をエジプトから去らせるように要求したのです。
28-29 二人はまた、「わたしが主である。 行って、わたしの言うことを王に伝えよ」という命令も受けました。
30 その時、「私にはできません。 口べたなのです。 どうして王が、私などの言うことを聞くでしょう」と答えたのが、このモーセです。