18 「一つだけ尋ねるが、よいか?」「どうぞ、おっしゃってください。」
19 「おまえを差し向けたのは、ヨアブではないか。」「陛下。 こうなれば、隠しようがございません。 仰せのとおり、ヨアブ様が私を遣わし、どう申せばよいかまで指示してくださいました。
20 なんとか事態をよくしようと、あの方の取り計らわれたことです。 陛下は神様の使いのように賢くあられ、また、この地上のすべての事をご存じでいらっしゃいます。」
21 そこで王は、ヨアブを呼び寄せ、「わかった。 行って、アブシャロムを連れ戻してまいれ」と命じたのです。
22 ヨアブは王の前にひれ伏し、祝福のことばを述べました。 「今ようやく、陛下が私に情けをかけていてくださるとわかりました。 この願いをお聞き入れくださったからです。」
23 ヨアブはゲシュルに馳せ参じ、アブシャロムをエルサレムに連れ帰りました。
24 王は、「あれの住まいに連れて行け。 ここに来させるには及ばん。 会いたくないのだ」と申し渡しました。