3 「メフィボシェテはどこにおる。」「エルサレムに残っております。 あの方は、『今こそ、王になれる! きょうこそ、祖父サウルの王国を取り戻すのだ』と申しておりました。」
4 「それがかなったら、メフィボシェテのものを全部、おまえにやるぞ。」「ありがとうございます、陛下。 心からお礼申し上げます。」
5 ダビデの一行がバフリムの村を通り過ぎると、一人の男がのろいのことばをあびせながら、出て来ました。 男はゲラの息子シムイで、サウル一族の者でした。
6 彼は王と側近、さらに護衛の勇士のだれ彼かまわず、石を投げつけました。
7-8 「出て行けっ! この人殺し! 悪党め!」 この時とばかり、ダビデをののしります。 「よくも、サウル王とその家族を殺してくれたな。 ざまあ見ろ。 罰があたったのだ! 王位を盗んだおまえが、今は、息子のアブシャロムに王座を奪われた。 これが神様のおぼしめしというもんだ! 今度は、おまえが同じ手口で殺されるんだ!」
9 あまりのひどさに、アビシャイが申し出ました。 「あの犬畜生に、陛下をのろわせておいてよいものでしょうか。 あいつの首をはねさせてください!」
10 「ならぬ! 神様が彼にのろわせておられるのだ。 どうして、はばめよう。