サムエル記下 17:12-18 JLB

12 そして、お父君を見つけしだい、全軍もろとも一気に滅ぼすのです。 一人も生かしておいてはなりません。 

13 もしどこかの町へ逃げ込んだら、全軍をその町に差し向け、城壁に綱をかけて近くの谷まで引いて行くよう、お命じなさい。 そこには、一かけらの石も残りますまい。」

14  アブシャロムをはじめ人々はみな、「フシャイの意見のほうが、アヒトフェルの考えよりすぐれている」と思いました。 実は、これはみな、アブシャロムを痛めつけようという、神様の意図によることでした。 実際には、退けられたアヒトフェルの進言のほうが、ずっと上策だったのです。 

15 フシャイは祭司のツァドクとエブヤタルに、アヒトフェルの思惑と、対案として出した自分の意見を説明しました。

16  「急げ! ご一行を見つけしだい、今夜はヨルダン川の浅瀬にはとどまらず、直ちに向こう岸へ渡って、荒野へ逃げのびなさるように、と勧めてくれ。 さもなくば、陛下も、供の者も、皆殺しにされるだろう。」

17  ヨナタンとアヒマアツは、エルサレムにいては人目につくので、エン・ロゲルに潜んでいました。 ダビデ王に伝える情報は、召使女の手で、二人に届けられる手はずになっていました。 

18 ところが、一人の少年が、エン・ロゲルからダビデのもとに向かう二人を見つけ、アブシャロムに告げたのです。 その間に、二人はバフリムまで逃げ、ある人のおかげで、裏庭の井戸の中にかくまってもらいました。