18 「実は、昔から『物事に決着をつけたければ、アベルの人に聞け』と申すんでございます。 いつも、私どものお勧めすることが、理にかなっているようでございましてね。
19 私どもの町は、昔から平和を愛し、イスラエルに忠誠を尽くしてまいりました。 今、この町を攻めるおつもりですとか。 どうして、この神様の町を滅ぼそうとなさるんですか。」
20 「そんなつもりでは決してないのだ。
21 わしらの目あては、エフライム山地出身のシェバという男だけでな。 そいつはダビデ王に背いたのだ。 やつさえ引き渡してもらえれば、何の手出しもせずに引き揚げるさ。」「かしこまりました。 その男の首を、城壁の上から投げ落としてご覧に入れましょう。」
22 女はさっそく、賢明にも、この考えどおり住民を動かしました。人々はシェバの首をはね、ヨアブのところに投げ落としたのです。ヨアブはラッパを吹き鳴らして兵を呼び戻し、エルサレムの王のもとへ引き揚げました。
23 ところで、ヨアブはイスラエル軍の最高司令官、ベナヤは王の護衛長でした。
24 アドラムは労務長官、ヨシャパテは史書編纂者、