8-10 ところが、ギブオンにある大きな石のところまで来た時、アマサとばったり出くわしたのです。 軍服を着ていたヨアブは、短剣をわきに差していました。彼はあいさつするように駆け寄りながら、そっと短剣のさやを払ったのです。 「やあ、元気かね」と、ヨアブは口づけせんばかりに、右手でアマサのあごひげをつかみ、引き寄せました。 アマサは、ヨアブが左手に短剣を隠し持っているとは知りません。 と、その時、ヨアブはアマサの下腹を、ぐさっと突き刺したのです。 はらわたが地面に流れ出ました。 このひと突きで十分でした。 アマサは死んだのです。 ヨアブと兄弟アビシャイは、倒れたアマサを置き去りにして、シェバを追跡しました。