サムエル記下 21:1-8 JLB

1  ダビデの治世に、大ききんが三年も続きました。 そのため、ダビデは特別に時間をかけて祈りました。 神様からのお答えはこうです。 「ききんの原因は、サウルとその一族の罪にある。 彼らがギブオン人を殺したからだ。」

2  そこで、ギブオン人を呼び寄せました。 ギブオン人はエモリ人の末裔で、イスラエルには属していませんでした。 もともと、イスラエル人は、彼らを殺さないという誓約を立てていたのです。 にもかかわらず、サウルは熱烈な愛国心から、彼らの一掃を図ったのでした。

3  ダビデは尋ねました。 「あの罪を償いたいのじゃ。 そして君らには、わしらのために神様の祝福をとりなしてもらいたい。 それには、いったい、どうすればいいかな。」

4  「なるほど。 しかし、金でけりのつく問題ではありますまい。 それに、私どもとしても、復讐のためにイスラエル人を殺すようなまねも、したくありませんし。」「では、どうすればいいのか。 遠慮なく言ってくれ。 そのとおりにしたいのじゃ。」

5-6 「では申し上げます。 血まなこになって私どもを絶滅しようとしたサウルの子、七人をお渡しください。 そいつらを、サウル王の町ギブアで、神様の前にさらしたいと存じます。」「わかった。 そうするとしよう。」

7  ダビデは、サウルの孫、ヨナタンの息子メフィボシェテのいのちは助けました。 ヨナタンとの間に誓いを立てていたからです。 

8 結局、ギブオン人に引き渡したのは、サウルのそばめリツパの息子アルモニとメフィボシェテの二人と、アデリエルの妻となった、サウルの娘メラブが産んだ五人でした。