サムエル記下 3:8-15 JLB

8 アブネルはひどく腹を立てました。「たかがこれくらいのことで、文句を言われなきゃならんユダの犬なんですかね。 だれのおかげで、ダビデに売り渡されずにすんだんです? あなたのため、お父上のため、どれほど、この私が尽くしてきたことか。 それがどうです。 あの女のことで難くせをつけて、恩を仇で返すおつもりとは……。 

9-10 覚えておいてください。 神様のお告げどおり、ダンからベエル・シェバに至る全王国を、あなたから取り上げて、ダビデにやりますよ。 もしできなかったら、この首を差し上げましょう。」

11  イシュ・ボシェテは返すことばもありません。 アブネルを恐れたからです。

12  アブネルはダビデに使者を立て、次の件を申し入れました。 イスラエル王国を引き渡すのと交換に、自分を、イスラエルとユダの連合軍の最高司令官にしてほしいというのです。

13  ダビデは答えました。 「よかろう。 ただし、わしの妻である、サウル王の娘ミカルを連れて来い。 それが条件だ。」 

14 それからダビデは、使者を立て、イシュ・ボシェテに申し入れました。 「私の妻ミカルを返してください。 ペリシテ人百人のいのちと引き替えにめとった妻です。」

15  それでイシュ・ボシェテは、ミカルをその夫、ライシュの子パルティエルから取り返しました。