出エジプト記 10:7-13 JLB

7  心配になった宮廷の役人たちは、王に願い出ました。 「私どもを滅ぼすおつもりですか。 それでなくとも、エジプトは雹にやられて、すっかり荒れ果ててしまいました。 もうたくさんです。 どうぞ、連中が行きたいと言うなら、行かせてください。 主とかいう神様でも何でも、好きなように礼拝させてやってください。」

8  モーセとアロンは、王のもとに呼び戻されました。 「おまえたちの言い分はわかった。 出かけて、おまえたちの神、主に仕えるがよかろう。 だが行きたがっているのは、実際のところだれとだれか。」

9  「若い者も年寄りもみなです。 息子、娘、羊や牛の群れも、ぜんぶ連れて行きます。」 モーセが答えました。 「一家をあげて、この聖なる巡礼に参加するのです。」

10  「なんだと? 神かけて、子供たちを連れて行くことは許さん。 おまえたちの計略は見えすいている。 

11 全員行くなど、いや決して許さん。 大人の、しかも男だけが出かければすむことだ。 もともとそういう話じゃなかったのか。」 二人は王の前から早々に追い払われました。

12  神様はモーセに命じました。 「手をエジプトの国に差し伸べなさい。 いなごが出て来て国中をおおい、雹の害をまぬがれた物を食い尽くしてしまう。」

13  モーセが杖を上げると、神様はまるまる一昼夜、東風を吹かせました。 やがて朝になり、東風に乗っていなごの大群が押し寄せました。