4 そして、またもや片意地を張り、あとを追いかけて来る。 すべてわたしの思うつぼだ。 王とその軍隊に、いやと言うほどわたしの力と栄光を見せてやろう。 エジプト人も今度こそ、わたしが神であることを認めないわけにはいくまい。」一行は神様から命じられた場所に野営しました。
5 三日たってもイスラエル人はエジプトへは戻らず、そのまま逃げ出すつもりらしい、という知らせが届くと、王と家来たちはまた気が大きくなりました。 「あの奴隷どもをみな逃がすとは、なんというばかなことをしてしまったのだ。」
6 このまま放っておく手はありません。 王は戦車に跳び乗り、先頭に立って追跡隊の指揮をとりました。
7 あとには、エジプト戦車隊の精鋭六百と将校の戦車が続きます。
8 こうして追跡が始まりました。 みすみすエジプトの富を持って行かせるのは、なんとしてもしゃくにさわります。
9 馬、戦車、騎手と、王の全機動部隊が追跡作戦に駆り出されました。 エジプト軍は、イスラエル人がバアル・ツェフォンの手前、ピ・ハヒロテの岸辺に野営していたとき追いつきました。
10 イスラエル人が見ていると、はるかかなたからエジプト軍がやって来ます。 それがだんだんスピードを増して近づいて来るのです。 人々はすっかり震え上がり、神様に助けを求めました。