8 困り果てた王は、モーセとアロンを呼びつけました。 「かえるを何とかしてくれ。 もうたくさんだ。 おまえたちの神に頼んでくれ。 かえるさえいなくなったら、おまえたちをこの国から出してやろう。 神でも主でも、好きなように拝むがよかろう。」
9 「ありがたいことです。 で? いつ出発できましょう。 その日が決まりしだい、さっそく祈ります。 お望みの時に、かえるは一匹残らず死にます。 ナイル川のかえるは別ですが……。」
10 「よしわかった。 あすにしろ。」「けっこうです。 おっしゃるとおりにしましょう。 その時、私たちの神、主のような方はほかにいないことが、よくおわかりになるでしょう。
11 川にいるかえるのほかは、みな死にます。」
12 モーセとアロンは王の前を下がりました。 モーセがかえるのことを神様にお願いすると、
13 王に約束したとおりになりました。国中、田舎と言わず町と言わず、家の中までも、かえるの死骸でいっぱいです。
14 あちこちに山と積み上げられた死骸から、吐き気をもよおすような悪臭がぷんぷん臭ってきます。