エレミヤ書 26:10-16 JLB

10 役人は事の成り行きを聞くと、宮殿から駆けつけ、神殿の入口に座って裁判を開きました。 

11 すると、祭司と偽預言者たちは、役人と集まった全員に、「この男は死刑にすべきだ。 こいつがどんなにひどい裏切り者かは、お聞きのとおりだ。 だいたい今までだって、この都に不利な預言ばかりしてきたのだ」と告訴しました。

12 エレミヤは次のように自分を弁護しました。 「神様が、この神殿とこの町に不利な預言をせよと、私にお命じになったのです。 私の話したことはみな、神様のおことばです。 

13 もし、あなたがたが罪を犯すのをやめ、神様に従うなら、神様はすでに宣告ずみのいっさいの刑罰を思いとどまるでしょう。 

14 私は無力で、しかも、あなたがたの手中にあります。 煮るなり焼くなり、好きなようにしてください。 

15 ただし、ひと言だけいっておきますが、もし私を殺したら、罪のない者のいのちを奪ったことになります。 その責任はあなたがたと、この町、またここの全住民がとらなければなりません。 というのは、神様は確かに、あなたがたの聞いたことを残らず話すようにと、私にお命じになったからです。」

16 これを聞いて、役人をはじめ人々は、祭司と偽預言者に言いました。 「この男は死刑にあたらない。 神様の名によって語ったのだから。」