1-2 エコヌヤ王と王母、宮廷の役人、地方長官、それに技術者たちが、ネブカデネザルによってバビロンへ移されてのち、エレミヤはユダヤ人の長老、祭司、預言者、全国民にあてて手紙を書きました。
3 この手紙を、ゼデキヤ王の使節としてバビロンの王ネブカデネザルを訪問した、シャファンの子エルアサとヒルキヤの子ゲマルヤの二人に託しました。 手紙の文面は次のとおりです。
4 イスラエルの神様である天の軍勢の主は、エルサレムからバビロンへ移された捕虜全員に、こう告げます。
5 家を建て、長期の滞在計画を立てよ。 長年にわたってそこにいることになるから、ぶどう園をつくれ。
6 結婚して、子供をもうけよ。 子供には相手を見つけてやり、多くの孫が生まれるようにせよ。 人口を減らしてはならない。
7 バビロンの平和と繁栄のために努力し、そのために祈れ。 バビロンが平和であれば、おまえたちも平和に過ごせるからだ。
8 イスラエルの神様である天の軍勢の主は、こう告げます。 おまえたちのうちにいる偽預言者や霊媒にだまされるな。 彼らの考え出した夢物語を聞いてはならない。
9 彼らは、わたしの名をかたって嘘の預言をするからだ。 わたしは彼らを遣わさなかった。
10 ほんとうのことを言うと、おまえたちは一生バビロンにいる。 だが、こうして七十年が過ぎたら、おまえたちを思いやり、約束しておいたいっさいの祝福を与え、故国に連れ戻す。
11 わたしは、おまえたちのために立てた計画をよく知っている。 それは災いではなく祝福を与える計画で、ばら色の将来と希望を約束する。
12 その時になったら、おまえたちが祈る時、わたしは聞き耳を立てる。
13 おまえたちが真剣にわたしを探し求めるなら、見つけることができる。
14 そうだ。 わたしはおまえたちに見つけられる。 わたしはおまえたちを奴隷の身分から解放し、財産を回復し、追いやられた国々から集め、再び故国の土を踏ませる。
15 だが今は、偽預言者の言うことを信じ、神が彼らを遣わしたと言っているので、
16-17 わたしは、エルサレムに残っているおまえたちの親族とダビデの王座についている王に、戦争とききんと伝染病を送る。 彼らは、悪くて食べられない腐ったいちじくのようになる。
18 しかもわたしは、彼らを世界各地にばらまく。 彼らは行った先々の国で、のろわれ、やじられ、あざけられる。
19 わたしが、わたしの預言者をとおして何度も語ったのに、いっこうに言うことを聞こうとしなかったからだ。
20 だから、バビロンにいるすべてのユダヤ人捕虜よ、神様のことばを聞きなさい。
21 イスラエルの神様である天の軍勢の主は、神の名をかたって嘘をついている、コラヤの子の偽預言者アハブとマアセヤの子ゼデキヤについて、こう告げます。 わたしは二人をネブカデネザルの手に渡し、人々の前で処刑させる。
22 彼らの運命は悪いことを表わすことわざとなり、のろいのことばとして、「神様がおまえを、バビロンの王に焼き殺されたゼデキヤやアハブと、同じ目に会わせるように」と言われるようになる。
23 彼らはわたしの国民の間で恐ろしいことをした。 隣人の妻と姦通し、わたしの名をかたって嘘をついた。 わたしは彼らのすることをぜんぶ見てきたので、その行動の一部始終を知っている。
24 その名のとおり夢見る者、ネヘラム人シェマヤには、次のように言え。
25 イスラエルの神様である天の軍勢の主は、こう告げます。 おまえはマアセヤの子の祭司ゼパニヤに手紙を書き、その写しをほかの祭司とエルサレムの全住民に送った。
26 おまえは手紙の中でこう書いた。 「神様は、祭司エホヤダの代わりに、あなたをエルサレムの祭司に任命しました。 ですから、預言者だと自称する狂った男を捕まえ、足かせと首かせをはめる責任があります。
27 それなのにどうして、アナトテ出身の偽預言者エレミヤを放っておくのですか。
28 彼はバビロンにいる私たちに、捕虜になる期間は長いので、しっかりした家を建て、長期の滞在計画を立て、くだものの木を植えるようにと指図しました。 私たちがこれから先ずっとここにいて、その木の実を食べることになるとぬかすのです。」
29 ゼパニヤは、この手紙をエレミヤのところへ持って行き、読んで聞かせました。
30 すると、神様からエレミヤに次のお告げがありました。
31 バビロンに流された者全員に開封の手紙を出し、こう伝えよ。わたしは任命した覚えがないのに、ネヘラム人シェマヤは勝手におまえたちに「預言」し、嘘を信じ込ませようとした。
32 わたしは彼とその家族を罰する。 彼の子孫はだれ一人、わたしの国民のために用意してある祝福を見ない。 彼がおまえたちに、わたしに背くようにと教えたからだ。