エレミヤ書 39 JLB

1 ユダ王朝のゼデキヤ王の第九年の十二月末、ネブカデネザルの率いる軍隊は再びエルサレムの攻撃にかかり、町を包囲しました。 

2 それから二年後の六月末、ついに彼らは城壁を破り、町を占領しました。 

3 バビロン軍の将校はみな入城して、中央の門に座り、戦勝祝賀会を開きました。 そこにいたのは、ネルガル・サル・エツェル、サムガル・ネブ、サル・セキム、指揮官のネルガル・サル・エツェル、そのほか大ぜいでした。

4 ゼデキヤ王とその護衛兵たちは、町が落ちたのを見て、夜の間に抜け出し、王宮の庭のうしろにある二重の城壁の間にある門を通り、ヨルダンの渓谷に向かって野原を横切ろうとしました。 

5 ところが、バビロニヤ人は王を追いかけてエリコの草原で捕まえ、ハマテの地リブラにいたネブカデネザルのところへ引き立てました。 ゼデキヤを裁判にかけようというのです。 

6 バビロン王はゼデキヤの目の前で、彼の子供と、ユダの貴族全員を殺しました。 

7 そのあとで彼の両眼をえぐり出し、鎖につないで、奴隷としてバビロンへ引いて行ったのです。

8 一方、エルサレムの町は王宮もろとも焼き払われ、城壁は無残な姿をさらすばかりでした。 

9 親衛隊長ネブザルアダンとその部下は、町に残っている住民と、投降した者をバビロンへ連れて行きました。 

10 しかし、ごく貧しいわずかの人たちは、そのままユダの各地に残しておき、畑とぶどう園を与えました。

11-12 一方、ネブカデネザル王はネブザルアダンに、エレミヤを捜し出すよう命じました。 「あの男が無事かどうか、見て来い。 十分めんどうを見てやって、欲しいものは何でも与えるのだ。」 

13 そこで、親衛隊長ネブザルアダン、宦官の長ネブシャズ・バン、指揮官ネルガル・サル・エツェル、そのほかの将校たちは、王の命令を実行に移す相談をしました。 

14 まず兵士たちをやってエレミヤを牢から連れ出し、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤにあずけ、無事に家へ帰らせることにしました。 こうしてエレミヤは、国に残っている人々とともに、故国で暮らすことになったのです。

15 ところで、バビロン軍が来る前、エレミヤがまだ牢に閉じ込められていた時、神様から次のお告げがありました。

16 「エチオピヤ人エベデ・メレクに、こう伝えよ。 イスラエルの神である天の軍勢の主は言う。 わたしはこの国民に、予告した災いをすべて下す。 この町をおまえの見ている前で滅ぼすが、 

17 おまえは救い出す。 おまえがひどく恐れている者の手にかかって殺されるようなことはないから、安心するがいい。 

18 わたしに信頼したほうびとして、いのちを助け、危害を受けないように守ってやるのだ。」

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