2 年をとり、陽の光や月、星がかすんでよく見えず、夢も希望もなくなってから、神様を思い出そうとしても手遅れです。
3 やがて、手足が老齢のため震えるようになり、しっかりしていた足も弱くなり、歯がなくなって物もかめず、目も見えなくなる時がきます。
4 歯がなくなれば、物を食べる時でも、もぐもぐするばかりです。 鳥がさえずり始める朝早く目が覚めても、あなたは耳が遠くて聞こえず、声もしわがれてきます。
5 あなたは、高い所をこわがり、転ぶことを案じる白髪のしわだらけの老人となり、足を引きずりながら歩きます。 性欲もなく、死の門のそばに立ち、死んだ人を嘆く者のように、永遠の家へと近づいて行きます。
6 もう一度いいます。 まだ若い今のうちに、あなたの造り主を思い出しなさい。 銀色のいのちのひもが切れ、金のおわんがこわれ、水がめが泉のそばでこわれ、滑車が井戸のそばでこわれない前に。
7 やがて、ちりは元の地に帰り、たましいは、これを授けてくださった神様のもとに帰ります。
8 伝道者は強調します。 何もかも空しいのだ、と。