1-2 神様はモーセに、次のことを人々に教えるよう命じました。「おまえたちの神であるわたしが聖なる者なのだから、おまえたちも聖なる者となりなさい。
3 親を尊敬し、安息日の定めを守りなさい。 わたしはおまえたちの神だからだ。
4 神々の偶像を作ったり、拝んだりしてはならない。 わたしがおまえたちの神だ。
5 和解のいけにえをささげる時は、決まりどおり正しくささげなければならない。
6 その肉は、ささげた日か遅くとも翌日には食べなさい。 三日目になってまだ残っている分は、必ず焼き捨てることだ。
7 三日目に食べても、わたしは不快に思うだけで受け入れはしない。
8 そればかりか、食べた本人は、神の神聖さを汚したのだから有罪だ。 罰としてイスラエルから追放される。
9 刈り入れの時は、畑のすみずみまで刈り取ってはならない。 地面に落ちた穂を拾い集めてもいけない。
10 ぶどう畑の場合も同じで、実をすっかりもぎ取ったり、地面に落ちた実を拾ったりしてはならない。 貧しい者や外国人が取れるように、残しておきなさい。 わたしはおまえたちの神だからだ。
11 盗んだり、うそをついたり、だまし取ったりしてはならない。
12 神の名にかけて偽って誓ってはならない。 それは神の名をひどく傷つける。 わたしは神だ。
13 人を虐待したり、略奪したりしてはならない。 使用人にはきちんと給料を払いなさい。 支払いを翌朝まで延ばしてはならない。
14 耳の聞こえない人をのろったり、目の見えない人をわざとつまずかせたりしてはならない。 神を恐れなさい。 わたしが神だ。
15 裁判官は、判決を下す時はいつも、公平で正しくなければならない。 被告が金持ちか貧しいかで、左右されてはならない。 いつも絶対公正でなければならないのだ。
16 うわさ話をして回ってはならない。 ありもしないことで人を訴え、罪に陥れてはならない。 わたしは神だからだ。
17 兄弟を憎んではならない。 罪を犯した者は戒めなさい。 放っておいてはいけない。 さもないと、同罪と見なされる。
18 復讐しようと思ってはならない。 人を恨んではならない。 むしろ、自分を愛するように人を愛しなさい。 わたしは神だからだ。
19 わたしの法律を守りなさい。 種類の違った家畜を交配させてはならない。 畑に二種類の種をまいてはならない。 毛と亜麻の混紡の服を着てはならない。
20 婚約している女奴隷を誘惑した場合は、二人とも裁判を受けるが、死刑にはならない。 女が自由の身でないからだ。
21 誘惑した男は、罪を償ういけにえを神の天幕の入口に持って来る。 いけにえは雄羊でなければならない。
22 祭司は雄羊をささげて、その男が犯した罪の償いをする。 そうすれば赦される。
23 約束の国へ入って果樹を植えたら、何の木でも三年は実を食べてはならない。 礼拝規則で汚れたものと見なされるからだ。
24 四年目に、全収穫をささげ、神の恵みをたたえる供え物としなさい。
25 五年目からは、収穫はおまえたちのものとなる。 わたしは神だ。
26 血抜きしていない肉を食べてはならない。 占いや魔法を使ってはならない。
27 こめかみの毛をそったり、ひげの両端を刈り込んだりしてはならない。 それは異教徒のすることだ。
28 葬儀の時に死者を悼んで自分の体に傷をつけたり、入れ墨をしたりしてはならない。 わたしは神だ。
29 娘に売春をさせて身を汚させてはならない。 恐ろしい悪が国中にはびこらないように、こう警告しておくのだ。
30 安息日の定めを守り、神の天幕を神聖な場所として重んじなさい。 わたしは神だ。
31 霊媒や口寄せに頼って心を惑わせてはならない。 わたしが神だからだ。
32 神を恐れなさい。 老人には一目おき、尊敬をはらいなさい。わたしは神だ。
33 イスラエル国内に住む外国人の弱みにつけ込んだり、虐待したりしてはならない。
34 国民と同様に扱い、自分を愛するように愛しなさい。 自分たちもエジプトでは外国人だったことを、忘れてはならない。 わたしは神だ。
35-36 判断は公平で正しくなければならない。 正確なはかりを用いなさい。 長さでも重さでも量でも、正しくはかりなさい。 わたしは、おまえたちをエジプトから救い出した、おまえたちの神だからだ。
37 わたしの命令や布告は、どれも注意深く守りなさい。 わたしは主だ。」