1-3 神様はモーセに命じました。 「アロンと息子たちを神の天幕の入口に連れて来なさい。 装束、注ぎの油、罪が赦されるためのいけにえ用の若い雄牛一頭、雄羊二頭、イースト菌抜きのパンが入ったかごを用意し、全国民を集めなさい。」
4-5 天幕の入口に集まった全員に、モーセは語りかけました。 「これからすることは神様のご命令だ。」
6 こう言うと、アロンと息子たちを呼び寄せ、彼らの体を水で洗い、
7 アロンには特製の上着、飾り帯、青地の長い式服を着せ、美しく織った帯でエポデをつけさせました。
8 次は胸当てです。 その袋にはウリムとトンミム〔神意をうかがう一種のくじ〕を入れました。
9 ターバンをかぶらせ、神様に特別に選ばれた者であることを表わす金のプレートを、正面につけさせました。 神様に命じられたとおりです。
10 それから注ぎの油を手に取り、天幕とその中の用具ぜんぶに振りかけ、神聖なものとしてきよめました。
11 祭壇には特別に七回、その用具や、洗い鉢と台にも振りかけて、きよめました。
12 最後はアロンです。 頭に油を注ぎ、特別に選ばれた神の祭司に任命しました。
13 それが終わると、今度はアロンの息子たちに式服を着せ、帯を締めさせ、ターバンをかぶらせました。 神様に命じられたとおりです。
14 いよいよいけにえをささげる時です。 モーセは、罪が赦されるためのいけにえ用の若い雄牛を、引いて来ました。 アロンと息子たちはその頭に手を置き、
15-16 モーセが牛を殺しました。 モーセはその血を指につけ、祭壇の四本の角に塗って祭壇をきよめ、残りの血は祭壇の土台に注ぎました。 こうして、祭壇を神聖なものとし、きよい儀式に使えるようにしたのです。 次に、内臓をおおう脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪を祭壇で焼きました。
17 いけにえの死体は、皮も肉も糞も、野営地の外で焼き捨てました。 神様に命じられたとおりです。
18 次にモーセは、完全に焼き尽くすいけにえとして雄羊をささげました。 アロンと息子たちがその頭に手を置き、
19 モーセが殺して血を祭壇の回りに振りかけました。
20 死体は四肢に切り分け、まず頭と脂肪をいっしょに焼きます。
21 内臓と足は水洗いし、祭壇で焼きます。 こうして全部を神様の前で焼き尽くすのです。 これが、神様の大好きな完全に焼き尽くすいけにえです。 モーセは、何もかも神様の命令どおりきちんと行ないました。
22 それからモーセは、もう一頭の任命式用の雄羊を引いて来ました。 まず、アロンと息子たちがその頭に手を置きます。
23 モーセは雄羊を殺し、その血をアロンの右の耳たぶと手足の右の親指に塗ります。
24 続いて、アロンの息子たちにも同じようにします。 残りの血は祭壇の回りに振りかけました。
25 次に、背骨に沿ってついている脂肪と内臓をおおう脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪、右のももなどを取りました。
26 その上に、神様の前のかごから、イースト菌抜きのパンと、油を入れて焼いたパンを一個ずつ、それに、オリーブ油を塗ったせんべい一枚を取り出して載せました。
27 それを全部、アロンと息子たちの手に載せ、祭壇の前で揺り動かして神様にささげさせたのです。
28 モーセはそれをもう一度もらい受け、完全に焼き尽くすいけにえといっしょに、祭壇で焼きました。 これが祭司任命のいけにえで、神様の大好きなささげ物です。
29 このあとモーセは、胸の部分を祭壇の前で揺り動かして神様にささげました。 これはモーセがもらう分です。 すべて神様に命じられたとおりです。
30 続いてモーセは、注ぎの油と祭壇に振りかけた血を取り、アロンとその衣服、息子たちとその衣服に振りかけました。 アロンと息子たち、およびその衣服を、神様の用にささげるためです。
31 モーセは、アロンと息子たちとに言いました。 「教えたとおり、天幕の入口で肉を煮て、任命式用のかごに入っているパンといっしょに食べなさい。
32 残った肉やパンは焼き捨てなさい。」
33 また、七日間は天幕の入口を離れないようにと命じました。 祭司の任命には七日を要するからです。
34 さらにモーセは、その日の儀式はすべて、神様が命じたとおりだと言いました。
35 そして最後にもう一度、七日間は昼も夜も天幕の入口を離れてはならないこと、もし離れたら必ず死ぬと言われたことを告げました。
36 アロンと息子たちは、神様がモーセに命じたことをみな行ないました。