4 生きている人にだけ、希望があります。 「死んだライオンより、生きている犬のほうがましだ」と言われるとおりです。
5 生きている者には、少なくとも、自分は死ぬという自覚があります。 ところが、死んだ者は何一つわからないのです。 記憶さえありません。
6 愛したこともねたみ憎んだことも、とっくの昔に消えてなくなり、もはやこの地上には、一つも分け前がないのです。
7 だから、食べて、飲んで、愉快にやるに限ります。 そうしたからといって、神様にはどうということはないのです。
8 かぐわしいオーデコロンを振りかけ、すてきな服を着なさい。
9 短い一生の間、愛する女性と幸福に過ごしなさい。 神様が下さった妻は、地上での労苦に対する最大の報酬だからです。
10 何をするにしても、りっぱに仕上げなさい。 これから行こうとする死の世界では、仕事も計画も知識も理解力もないからです。