19 あとに続くグループにも同じようにし、同じことを言うよう指示しました。
20 顔を合わせる前にまず贈り物をして、なんとかエサウをなだめようというのです。 「こうすれば、いくら兄さんでも手荒なことはしないだろう。」
21 もう贈り物は持って行かせたし、その夜はテントで寝ることにしました。
22-24 しかし、やはり心配でなかなか眠れません。 まだ夜中だというのに起き出し、二人の妻と二人のそばめ、それに十一人の子供を起こしました。 家族を連れてヨルダン川を越え、無事にヤボクの渡しを渡り終えるのを見届けると、もう一度テントに戻りました。 もう全く一人きりです。 と、そこへ一人の人が現われたではありませんか。 二人は明け方まで格闘を続けました。
25 なかなか勝負がつきません。 その人はとうとう、ヤコブの腰を打って関節をはずしてしまいました。
26 「もう行かせてくれ。 じきに夜が明ける。」 その人が頼みました。しかしヤコブは、はあはあ息をはずませながら答えました。「私を祝福してくださるまでは絶対に離しません。」
27 「おまえの名前は何というのか。」「ヤコブと申します。」