10 いつでしたか、王様がお怒りになって、私とコック長とが、親衛隊長の屋敷内の牢に入れられたことがございました。
11 ある夜、私どもは夢を見たのです。
12 その夢を、隊長の奴隷だったあるヘブル人の青年に話しましたところ、夢の意味をちゃんと説明してくれました。
13 そして何もかも、そのとおりになりました。 私はお赦しを得てお毒味役に復帰できましたし、コック長は死刑にされ、柱につるされてしまいました。」
14 これは耳寄りな話です。 王はすぐさまヨセフを呼びにやりました。 さっそく地下牢から呼び出されたヨセフは、急いでひげをそり、服を着替えて王の前に出ました。
15 「わしはゆうべ夢を見たのだが、それがどういう意味か、ここにおる連中は一人もわからん。 話によると、おまえはそういう事にくわしいそうだな。 わざわざ呼び寄せたのはほかでもない、その夢の意味を説明してもらいたいのだ。」
16 「私が自分の力でそうするわけではございません。 神様が教えてくださるのです。」