2 ヨセフが来たとあっては寝てもいられません。 ヤコブは力をふりしぼって起き上がり、彼を迎えました。
3 「全能の神様がカナンの地ルズでわしに現われ、祝福してくださった時のことは、今でもはっきり覚えている。
4 あのとき神様は、『わたしはおまえを大きな国とし、カナンの地を永遠におまえと子孫とに与えよう』と約束なさったのじゃ。
5 それはそうと、わしがここへ来る前に生まれたおまえの息子らのことだが、エフライムとマナセ、あの二人をわしは養子にしようと思うが、どうだ? ルベンやシメオンと同じように、あの二人にもわしの遺産を相続させたくてな。
6 なにも、おまえの息子をみんなわしのものにするとは言わん。 ほかの子が生まれたら、その子におまえの跡を継がせればいいだろうが。
7 おまえの母さんのラケルは、パダン・アラムから帰る途中、エフラテの近くで死んだ……二人の子供を残してな。 それでわしは泣く泣く、ベツレヘムへ行く道のかたわらに葬ったのじゃ。」
8 この時イスラエルは、二人の少年に気づきました。 「もしや、この二人が?」