創世記 19:8-14 JLB

8 うちには結婚前の娘が二人いるから、好きなようにしてかまわない。 だがな、客人に手出しをすることだけは、やめてくれないか。 私が責任をもってお泊めしたんだから。」

9  「うるせえ、引っ込んでろっ!」 暴徒どもは口々に叫びました。 「だいたい自分を何様だと思ってやがるんだ。 お情けでこの町に住ませてもらってるのに、おれたちに命令しようってのか? こうなったら、あの二人のことなんかどうでもいいぜ。 それより、おまえの生意気な面の皮をひっぱがしてやらあ」と言うが早いか、連中はどっとロトに飛びかかり、戸をこわし始めました。

10  絶体絶命です。 ところが、もうだめだと思った時、客の二人がさっと腕を伸ばしてロトをつかみ、家の中に引きずり込むと、がっちり戸にかんぬきをかけてしまったのです。 

11 そして男たちの目をしばらく見えなくしたので、戸がどこにあるのかわからなくなってしまいました。

12  客というのは、実は神様の使いだったのです。 二人はロトに言いました。 「ところで、この町に親戚がありますか。 家族の皆さんも、それからもし親戚があれば、その人たちもみな、ここから逃げなさい。 

13 われわれは今から町を滅ぼします。 ここの腐敗した有様は天にまで知れ渡り、神様が、『そんな町は滅ぼせ』と言われたのです。」

14  ロトは急いで表へ飛び出し、娘のいいなずけのところへ駆けつけました。 「すぐ町から出るんだ。 神様がこの町、この町を滅ぼそうとしておられる!」 ところが若者たちには、ロトが気が狂ってしまったとしか思えません。 あっけにとられて彼を見つめるだけでした。