創世記 21:11-17 JLB

11  アブラハムは困り果てました。 なんと言っても、イシュマエルだって自分の子供なのです。

12  しかし神様は、アブラハムを力づけました。 「あの子と女奴隷のことは、あまり心配してはいけない。 サラの言うとおりにしなさい。 わたしの約束はまちがいなくイサクによって成就するのだ。

13 だが、ハガルの子もおまえの息子だ。 必ずその子孫の国を大きくしてやろう。」

14  翌朝、アブラハムは早く起きました。 さっそく旅行用の弁当を用意し、水を入れた袋をハガルに背負わせると、息子といっしょに送り出しました。 二人はベエル・シェバの荒野まで来ましたが、どこといって行く先はありません。 ただあてもなくさまようばかりです。

15 やがて水も底をつきました。 もう絶望です。 彼女は子供を灌木の下に置き、 

16 自分は百メートルほど離れた所に座りました。「とても、あの子が死ぬのを見ていられないわ。」 そう言うと、わっと泣きくずれました。

17  その時、天から神様の使いの声が響きました。 神様が子供の泣き声を聞きつけたのです。 「ハガルよ、どうしたのだ。 何も恐れることはないのだよ。 あそこで泣いているあの子の声を、神様はちゃんと聞いてくださった。