創世記 26:24-30 JLB

24 その夜、神様が現われました。 「わたしはおまえの父アブラハムの神である。 恐れてはいけない。 わたしはおまえと共にいておまえを祝福する。 子孫をふやし、大きな国にしよう。 わたしに聞き従ったアブラハムへの約束どおりにな。」 

25 イサクは祭壇を築き、神様を礼拝しました。 そして、そこに住むことにしたので、使用人たちは井戸を掘りました。

26  ある日、イサクのところにゲラルから客が来ました。 アビメレク王が、顧問のアフザテと軍の司令官ピコルとを連れて来たのです。

27  「どういうご用向きですか。 ま、あまりいい話じゃないでしょうがね。 なにしろ、あんなひどい仕打ちをして、私を追っ払ったのですからな。」

28  「まあ、そうおっしゃらず……。 いや、ほかでもありませんがね、あなたは実に恵まれた人だ。 神様に祝福されていることがよくわかりますよ。 それで、お互い条約を結んだらどうかと思ったわけです。 

29 私たちに危害を加えないと約束してください。 私たちも今まで、あなたに危害を加えなかったのですからな。 むしろ好意的にやってきたつもりだが。 あの時だって、武力をふるったわけでなし、納得ずくで国を出てもらったことだし……。 それはそれとして、私たちも神様の名によってあなたを祝福しますよ。」

30  そこでイサクは、ごちそうを作って一行をもてなしました。 食事を共にするのは、条約を結ぶ準備でもあったのです。