創世記 27:27-29-35 JLB

27-29 ヤコブは父のそばへ行き、頬にキスをします。 イサクは息子の服のにおいをかぎ、ついにエサウだと思い込むのです。「わが子の体は、神様の恵みをたっぷりいただいた大地と野原の快いにおいでいっぱいだ。 神様がいつも十分な雨を降らせ、豊かな収穫と新しいぶどう酒を与えてくださいますように。 たくさんの国がおまえの奴隷となるだろう。 おまえは兄弟たちの主人となる。 親類中がおまえに腰をかがめ、頭を下げる。 おまえをのろう者はみなのろわれ、おまえを祝福する者はすべて祝福される。」

30  イサクがヤコブを祝福し、ヤコブがまさに部屋を出ようとした時、エサウが狩りから戻りました。 

31 彼もまた父の好物の料理を用意し、急いで持って来たのです。「さあさあ、お父さん、鹿の肉を持って来ましたよ。 起き上がって食べてください。 そのあとで、約束どおりぼくを祝福してください。」

32  「何だと、おまえはいったいだれだ。」「いやだなあ、ぼくですよ。 長男のエサウですよ。」

33  なんということでしょう。 イサクは見る間にぶるぶる震えだしました。「じゃあ、ついさっき鹿の肉を持って来たのはだれだったのだ。わしはそれを食べて、その男を祝福してしまった。 いったん祝福した以上、今さら取り消すことはできない。」

34  あまりのショックに、エサウは気が動転してしまいました。 わあわあ泣きわめくばかりです。「そんな、ひどいですよ、お父さん。 ぼくを、ぼくを祝福してください。 ね、後生だから。」

35  「かわいそうだが、聞いてやれないな。 おまえの弟がわしをだましたのだ。 そして、おまえの祝福を奪ってしまった。」