創世記 29:8-15 JLB

8  「羊や羊飼いがみな集まるまで、ふたは取らない決まりでね。それまで水はおあずけというわけですよ。」

9  話をしている間に、ラケルが父の羊を連れて来ました。 彼女は羊飼いなのです。 

10 彼女が伯父の娘で、従姉妹にあたり、羊はその伯父のものだとわかったので、ヤコブは井戸へ行き、石のふたをはずし、羊に水を飲ませました。 

11 それから、ラケルにキスしました。あまりうれしくて気持ちが高ぶり、とうとう泣きだしたほどです。

12-13 そして、自分は彼女の叔母リベカの息子で、彼女には父方の従兄弟にあたる、と説明したのです。 ラケルはすぐ家へ駆け戻り、父親に報告しました。 ヤコブが来たのです。 すぐ迎えに行かなければなりません。 ラバンは取る物も取りあえず駆けつけ、大歓迎で家へ案内しました。 ヤコブは伯父に、今までのことをいろいろ語り、話は尽きません。

14  「いやー、うれしいなあ。 甥のおまえがはるばるやって来てくれたんだからな。」 ラバンも喜びを隠せません。ヤコブが来てから、かれこれ一か月が過ぎたある日のこと、 

15 ラバンが言いました。 「甥だからって、ただで働いてくれることはないよ。 遠慮するな。 給料はどのくらいほしいかね。」