創世記 32:21-29 JLB

21 もう贈り物は持って行かせたし、その夜はテントで寝ることにしました。

22-24 しかし、やはり心配でなかなか眠れません。 まだ夜中だというのに起き出し、二人の妻と二人のそばめ、それに十一人の子供を起こしました。 家族を連れてヨルダン川を越え、無事にヤボクの渡しを渡り終えるのを見届けると、もう一度テントに戻りました。 もう全く一人きりです。 と、そこへ一人の人が現われたではありませんか。 二人は明け方まで格闘を続けました。 

25 なかなか勝負がつきません。 その人はとうとう、ヤコブの腰を打って関節をはずしてしまいました。

26  「もう行かせてくれ。 じきに夜が明ける。」 その人が頼みました。しかしヤコブは、はあはあ息をはずませながら答えました。「私を祝福してくださるまでは絶対に離しません。」

27  「おまえの名前は何というのか。」「ヤコブと申します。」

28  「いや、もうヤコブではない。 神と戦い、強さを示したのだから、イスラエルと変えるがいい。 これからは人と戦っても勝つだろう。」

29  「よろしければ、お名前をお聞かせください。」「いや、それはできない。」 そう答えると、その人はその場でヤコブを祝福しました。