16 そうすれば、われわれもあなたたちの部族から嫁をもらうし、お互い親戚同士になれるというわけです。
17 いやなら、しかたありません。 妹を連れてここから出て行きましょう。」
18-19 ハモルとシェケムは喜んで提案を受け入れ、すぐさま言われたとおりにすることにしました。 シェケムはディナを深く愛していたので、この計画を町のほかの男たちに勧めるのは、少しも苦ではありませんでした。 それに、彼は人気があり、町の人たちから尊敬されていたのです。
20 ハモルとシェケムは町の議会で提案しました。
21 「あの人たちは味方だ。 ここに住んでもらって、自由に商売してもらおうじゃないか。 土地は十分あるから心配ない。 彼らと親戚になったら、大いに有利だと思う。
22 ただ、そのためには一つだけ条件がある。 男はみな、彼らと同じように割礼を受けなければならないというんだ。
23 簡単なことじゃないか。 ただそれだけで彼らのものは全部われわれのものになり、この土地も豊かになる。 どうだみんな、あの人たちがここに住めるように、この提案に賛成してくれないか。」