創世記 37:2-8 JLB

2  この時、息子のヨセフは十七歳になっていました。 腹違いの兄である、ビルハやジルパの息子たちといっしょに、父親の羊の群れの番をするのが、ヨセフの仕事でした。 そんな時、兄たちが何か悪いことをすると、ヨセフはいちいち父親に知らせるのでした。 

3 イスラエルはヨセフを、どの息子よりもかわいがっていました。 年をとってからの子だからです。 それで、飾りつきの特別製の服を作ってやりました。 

4 こう、あからさまにえこひいきされては、兄たちもおもしろくありません。 ヨセフが憎らしくて、やさしいことばなどかけられないのです。 

5 そんなある晩、ヨセフは夢を見ました。その話をさっそく事細かに話したものですからたまりません。 ますます兄たちにきらわれてしまいました。

6  「あのね、ぼく、こんな夢を見たんだ。」 得意げに、ヨセフは言いました。 

7 「みんなが畑で束をたばねていたんだ。 そしたらぼくの束が、いきなりすっくと立ち上がった。 それからどうなったと思う? 兄さんたちの束が回りに集まって来て、ぼくの束におじぎをするんだ。」

8  「じゃあ何かい、おまえがおれたちの主人になるとでもいうのかい?」 兄たちはせせら笑いました。 「いつものことだが、なんて生意気なやつだ。 だいいち、あの夢が気にくわない。」 そう思うと、ますます憎らしくなるばかりです。