46 この時、彼は弱冠三十歳でした。 王の前から下がると、さっそく国中の巡察を始めました。
47 ヨセフの言ったとおり、初めの七年間はどこでも豊作でした。
48 その間にヨセフは、収穫の一部を国が買い上げ、近くの町々にたくわえるようにしました。
49 七年たつと、倉庫はあふれ出るほどいっぱいになり、いったいどのくらいあるか見当もつきません。
50 ヘリオポリスの太陽神レーの祭司ポティ・フェラの娘アセナテは、男の子を二人産みました。 ききんが来る前のことです。
51 ヨセフは長男をマナセ〔「忘れさせてくださった」の意〕と名づけました。 自分の青年時代のいろいろな苦しみや、父の家から離れた悲しみなどを忘れるほどに、神様がよくしてくださったからです。
52 次男はエフライム〔「豊かな実り」の意〕としました。 「以前は奴隷だったこの国で、神様は私を豊かにしてくださった」と、彼が言ったからです。