創世記 41:50-56-57 JLB

50  ヘリオポリスの太陽神レーの祭司ポティ・フェラの娘アセナテは、男の子を二人産みました。 ききんが来る前のことです。 

51 ヨセフは長男をマナセ〔「忘れさせてくださった」の意〕と名づけました。 自分の青年時代のいろいろな苦しみや、父の家から離れた悲しみなどを忘れるほどに、神様がよくしてくださったからです。 

52 次男はエフライム〔「豊かな実り」の意〕としました。 「以前は奴隷だったこの国で、神様は私を豊かにしてくださった」と、彼が言ったからです。

53  こうしてついに、七年の豊作は終わりました。 

54 そのあと、予告どおり、七年間のききんが始まりました。 近隣の国々でもひどい不作でした。 しかし心配はいりません。 エジプト中の倉庫にはたっぷり穀物がたくわえてあります。 

55 飢える人が出始めました。王のもとには、食物を求める人たちが、ひっきりなしにやって来ます。 すると、王は決まって、「総理大臣の指示どおりにするのだ」と命じ、ヨセフのところへ行かせるのです。

56-57 ききんはますますひどくなり、全世界をおおい尽くす勢いです。 ヨセフは倉庫を開け、穀物をエジプト人に売ることにしました。 また、ほかの国々から、ぞくぞくと買い出しに来る人々にも売りました。