1 いよいよ最期の時がきたようです。 ヤコブは息子たちをみな呼び寄せました。 「いいか、みんな、わしの回りに集まるんだ。 一人一人の将来がどうなるか教えよう。
2 おまえたちはみな、わしの息子だ。 これから言うことをよーく注意して聞くのだぞ。
3 長男のルベン、おまえはわしがまだ若く、血気盛んなころ生まれた子だ。 長男として、あらゆる点で兄弟の上に立ってもいいはずだった。
4 だが実際は、海の荒波のような無法者だ。 長男の資格はない。 義理の母と関係するとは何事だ。 わしの顔に泥を塗った報いを受けるがいい。