11 一方、世界はどうでしょう。 どこでも犯罪は増えるばかりで、とどまる所を知りません。 神様の目から見ると、この世界は芯まで腐りきっていました。
12-13 どうにも手のつけられない状態です。 人類全体が罪にまみれ、どんどん堕落していくのを見て、神様はノアに言いました。 「わたしは人類を滅ぼすことにした。 人間のおかげで世界中が犯罪で満ちあふれてしまった。 だから、一人残らず滅ぼそうと思う。
14 ただ、おまえだけは助けてやろう。 いいか、樹脂の多い木で船を造り、タールで防水を施すのだ。 船には甲板を張り、仕切りをつける。
15 全体の大きさは、長さ百五十メートル、幅二十五メートル、高さ十五メートルにする。
16 周囲には、屋根から五十センチ下がった所に天窓をつける。 中の甲板は上中下と三層にし、船腹には扉をつける。
17 さて、よく聞くのだ。 わたしは世界に洪水を起こし、生き物を滅ぼす。 いのちの息のあるものは、みな死に絶える。
18 だが約束しよう。 おまえは、妻や息子夫婦といっしょに船に乗れば安全だ。