詩篇 102 JA1955

第102篇

1 主よ、わたしの祈をお聞きください。わたしの叫びをみ前に至らせてください。

2 わたしの悩みの日にみ顔を隠すことなく、あなたの耳をわたしに傾け、わが呼ばわる日に、すみやかにお答えください。

3 わたしの日は煙のように消え、わたしの骨は炉のように燃えるからです。

4 わたしの心は草のように撃たれて、しおれました。わたしはパンを食べることを忘れました。

5 わが嘆きの声によってわたしの骨はわたしの肉に着きます。

6 わたしは荒野のはげたかのごとく、荒れた跡のふくろうのようです。

7 わたしは眠らずに屋根にひとりいるすずめのようです。

8 わたしの敵はひねもす、わたしをそしり、わたしをあざける者はわが名によってのろいます。

9 わたしは灰をパンのように食べ、わたしの飲み物に涙を交えました。

10 これはあなたの憤りと怒りのゆえです。あなたはわたしをもたげて投げすてられました。

11 わたしのよわいは夕暮の日影のようです。わたしは草のようにしおれました。

12 しかし主よ、あなたはとこしえにみくらに座し、そのみ名はよろず代に及びます。

13 あなたは立ってシオンをあわれまれるでしょう。これはシオンを恵まれる時であり、定まった時が来たからです。

14 あなたのしもべはシオンの石をも喜び、そのちりをさえあわれむのです。

15 もろもろの国民は主のみ名を恐れ、地のもろもろの王はあなたの栄光を恐れるでしょう。

16 主はシオンを築き、その栄光をもって現れ、

17 乏しい者の祈をかえりみ、彼らの願いをかろしめられないからです。

18 きたるべき代のために、この事を書きしるしましょう。そうすれば新しく造られる民は、主をほめたたえるでしょう。

19 主はその聖なる高き所から見おろし、天から地を見られた。

20 これは捕われ人の嘆きを聞き、死に定められた者を解き放ち、

21 人々がシオンで主のみ名をあらわし、エルサレムでその誉をあらわすためです。

22 その時もろもろの民、もろもろの国はともに集まって、主に仕えるでしょう。

23 主はわたしの力を中途でくじき、わたしのよわいを短くされました。

24 わたしは言いました、「わが神よ、どうか、わたしのよわいの半ばでわたしを取り去らないでください。あなたのよわいはよろず代に及びます」と。

25 あなたはいにしえ、地の基をすえられました。天もまたあなたのみ手のわざです。

26 これらは滅びるでしょう。しかしあなたは長らえられます。これらはみな衣のように古びるでしょう。あなたがこれらを上着のように替えられると、これらは過ぎ去ります。

27 しかしあなたは変ることなく、あなたのよわいは終ることがありません。

28 あなたのしもべの子らは安らかに住み、その子孫はあなたの前に堅く立てられるでしょう。