詩篇 72 JA1955

第72篇

1 神よ、あなたの公平を王に与え、あなたの義を王の子に与えてください。

2 彼は義をもってあなたの民をさばき、公平をもってあなたの貧しい者をさばくように。

3 もろもろの山と丘とは義によって民に平和を与えるように。

4 彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、乏しい者に救を与え、しえたげる者を打ち砕くように。

5 彼は日と月とのあらんかぎり、世々生きながらえるように。

6 彼は刈り取った牧草の上に降る雨のごとく、地を潤す夕立のごとく臨むように。

7 彼の世に義は栄え、平和は月のなくなるまで豊かであるように。

8 彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように。

9 彼のあだは彼の前にかがみ、彼の敵はちりをなめるように。

10 タルシシおよび島々の王たちはみつぎを納め、シバとセバの王たちは贈り物を携えて来るように。

11 もろもろの王は彼の前にひれ伏し、もろもろの国民は彼に仕えるように。

12 彼は乏しい者をその呼ばわる時に救い、貧しい者と、助けなき者とを救う。

13 彼は弱い者と乏しい者とをあわれみ、乏しい者のいのちを救い、

14 彼らのいのちを、しえたげと暴力とからあがなう。彼らの血は彼の目に尊い。

15 彼は生きながらえ、シバの黄金が彼にささげられ、彼のために絶えず祈がささげられ、ひねもす彼のために祝福が求められるように。

16 国のうちには穀物が豊かにみのり、その実はレバノンのように山々の頂に波打ち、人々は野の草のごとく町々に栄えるように。

17 彼の名はとこしえに続き、その名声は日のあらん限り、絶えることのないように。人々は彼によって祝福を得、もろもろの国民は彼をさいわいなる者ととなえるように。

18 イスラエルの神、主はほむべきかな。ただ主のみ、くすしきみわざをなされる。

19 その光栄ある名はとこしえにほむべきかな。全地はその栄光をもって満たされるように。アァメン、アァメン。

20 エッサイの子ダビデの祈は終った。