7 物言わぬ廃墟が、かつては喜びの声にあふれていた地の、ただ一つの名残です。 輝かしい歴史を振り返り、遠くにあった植民地の一つ一つを思い出しなさい。
8 だれが、大帝国を築き上げて世界貿易の王者にのし上がったツロを、こんな悲惨な目に会わせたのでしょう。
9 ほかでもない天の軍勢の主が、その思い上がりをたたきのめし、人間の偉大さなど物の数ではないことを示そうと、このようにしたのです。
10 タルシシュの船よ、母港はなくなったのだから、あてもなく航海を続けなさい。
11-12 神様は海の上に御手を伸ばし、地上の国々を縮み上がらせます。 この偉大な商業都市を滅ぼせと命じた神様は、こう断言なさいます。「ああ、名誉を傷つけられたシドンの娘よ、二度と威勢よくこおどりして喜ぶな。 たといキプロスに逃げのびても、休むことはできない。」
13 見なさい。 バビロンもアッシリヤ人に滅ぼされ、野獣の住みかになっています。 彼らはしつこく攻撃して宮殿をこわし、瓦礫の山にします。
14 大洋をわがもの顔で走る船よ、母港は無残にこわされたのだから、泣きわめきなさい。