1 善人が滅び、神を敬う人が人生の半ばで死んでも、だれ一人として深刻に考え、なぜだろうと不思議に思いません。 神様がそのような人を、災いがくる前に取り去ることに気づく者は、一人もいません。
2 神を敬う人は、死んだら平和そのものの安息にはいります。
3 だがおまえたち、魔法使いの子、姦夫と売春婦の子孫よ、ここに来い。
4 おまえたちは、だれをからかい、大きな顔をして舌を出すのか。 罪人とうそつきの子よ。
5 おまえたちは木陰で熱心に偶像を拝み、谷間や岩の間で子供をいけにえにする。
6 神々といっても、谷間に転がっているなめらかな石ではないか。 おまえたちはそれを拝み、わたしとは似ても似つかぬその神々を、相続財産としている。 こんな仕打ちをされて、はたして平気でいられるだろうか。
7-8 おまえたちは山の頂上で偶像を拝み、わたしを見限ることによって姦淫の罪を犯した。 とびらを閉じ、偶像をすえ、そして拝む。 わたし以外の者を拝むことは姦淫の罪にほかならない。 わたしではなく、偶像を愛しているからだ。
9 おまえたちは、かぐわしい香と香水をモレクへの供え物にした。 遠い道をもいとわず、地獄にまでも行って、愛を注ぐ新しい神々を見つけようと血眼になった。
10 長旅に疲れても決してあきらめず、気合いをいれながら旅を続けた。
11 どうして、わたしよりも他の神々をこわがったのか。 わたしのことなど眼中になかったのは、どういうわけか。 わたしがあまりにもやさしすぎたので、少しもこわくないと考えるようになったのか。
12 それに、おまえたちの言う「正しさ」と「善行」が、邪魔している。 そんなものは、おまえたちを救えない。
13 集めた偶像が、はたして、いざという時に救ってくれるかどうか試してみろ。 これらの偶像は、吹けば飛ぶように頼りにならない代物だ。 たったのひと息で、遠くに飛んでいくではないか。 だが、わたしを信頼する者は土地を所有し、わたしの聖なる山を受け継ぐ。
14 さあ、道を造れ。 石や岩を取り除け。 捕虜になっていたわたしの国民の帰国に備えて、すばらしいハイウエーを造れ。
15 永遠を住まいとする高くあげられたきよいお方が、お語りになります。 わたしは高くてきよい所に住んでいるが、そこには、心くだけた謙そんな人が住む。 わたしは謙そんな人を生き返らせ、悔い改めた人に新たな勇気を起こさせる。
16 いつまでもおまえたちと戦い、憤りをぶつけるわけではない。 そんなことをしていたら、わたしが造った全人類は死に絶えてしまう。
17 わたしは怒って、貪欲な者たちを打った。 ところが、連中は性懲りもなく罪を犯し続け、悪事の限りを尽くした。
18 彼らのしわざはこの目で見た。 しかし今は、ともかく彼らをいやそう。 彼らを導き、慰め、罪を嘆いて告白するように仕向けよう。
19 近くにいる者にも遠くにいる者にも、平安があるように。 わたしは彼らをいやす。
20 それでもなお逆らう者は、少しも静まることのない海のようだ。 かた時も休まず泥を吐き出している。
21 そのような者に平安はない。 こう神様は断言なさいます。