1 ダビデ王の家系は、木のように切り倒され、ずたずたにされるものの、必ず切り株から新しい芽が出ます。 元の根から新しい一本の枝が生え、
2 その上に神様の霊が宿ります。 それは知恵の霊、悟りの霊、助言と力の霊、知識の霊、それに神様を恐れる霊です。
3 この方は神様に従うことを喜びとし、外見やでっち上げの証拠、うわさなどによってさばかず、
4 貧乏人や食い物にされている人の味方になります。 反対に、このような人にむごい仕打ちをする悪者どもには容赦しません。
5 公平と真実を身にまとっているからです。
6 その日には、狼と子羊はいっしょに寝そべり、ひょうと子やぎは大の仲良しになります。 子牛や丸々太った家畜がライオンの間にいても心配はなく、小さい子供がその群れを追って行きます。
7 牛は熊の間に割り込んで草を食べ、その子らはじゃれ合い、ライオンは牛のように草を食べます。
8 赤ん坊が毒蛇の間をはい回ってもかまれず、小さな子供は平気な顔でまむしの巣に手を入れます。
9 神様の聖なる山のどこででも、傷つけたり危害を加えたりするものは一つもありません。 水が海を満たすように、神様を知る知識が地にあふれるからです。
10 その日、エッサイの家から出てダビデ王朝を開いたお方は、全世界の人々の救いの旗となって翻ります。 この方のいる地は栄光のとどまる所となるので、国々の民がこの方のもとへ集まります。
11 その時になって、神様は、生き残ったご自分の国民を呼び戻します。これは二度目の帰郷で、彼らはアッシリヤ、南北エジプト、エチオピヤ、エラム、バビロン、ハマテ、および遠く離れた島国からイスラエルへ帰って来るのです。
12 神様は国々の中に合図の旗をあげ、散り散りになったイスラエル人を、地の果てから呼び集めます。
13 その時になってはじめて、イスラエルとユダのねたみ合いはなくなり、二度と戦いを交えません。
14 むしろ力を合わせて国々に飛びかかり、東西に領土をのばし、エドム、モアブ、アモンを占領します。
15 神様は紅海を干上がらせて乾いた道をつくり、ユーフラテス川に向かって手を振り、強い風で七つの流れに分けます。 こうして、だれでも簡単に渡れるようになるのです。
16 生き残った国民のために、アッシリヤからの幹線道路もできます。 ずっと昔、イスラエル人がエジプトから帰って来た時にも、同じようなことがありました。